先々週末、青山学院大学でやってた青山「書く」院大学。
全部で4セッション受けて、どれも実におもろかった。
タイトルは、4セッションを通して、一番ひっかかった言葉。
『面白力』と題した、川崎徹さん・黒田秀樹さん・中島信也さんのセッションから。
どうでもいいけど、このセッションでモデレーター役だった中島さんは、話術的にもビジュアル的にも、プロの芸人レベル。
開始早々、「隣の教室でやってる『突破力』(佐々木宏さん・多田琢さん・山崎隆明さん・谷山雅計さん)が見たい。」とか「なんでみんながこのセッションに来たのかがわからない。教室間違ってないですか?」とか言い出し、さらに、髪型の話で5分以上ひっぱったりと、このセッションで得るものはあるのだろうかと不安になった。
で、このセッションの内容は、中嶋さんと黒田さんの過去の仕事を川崎さんが斬る、というのがメインだったのだけど、川崎さんが一貫して使ってた褒め言葉が「浅くてイイ」。
広告は深みにハマるとダメだと。
たとえば、15秒のCMで、効率よく的確に伝えるには、“表現の表面でとどめる”ことが重要なんだと。
なるほど。
もちろん、すべてのケースに当てはまるわけだとは思わないけど、ボク的にはわりと耳が痛い言葉だった。
ウェブに関していうと、比較的他の広告より能動的なユーザーが多いであろうものの、前提として、「一生懸命見てくれない」とはずっと思っていて、そういうユーザーに対して、深い表現をしても、まーぶっちゃけ殆どの人には伝わらないんだろうな、と、思ってはいるものの、ずぶずぶハマってしまう傾向にあって、最近わりと悩んでる。
常に意識してるのは、サイトを見たとき、操作したときにユーザーが受けるであろう印象で、そこをリアルに想像できればできるほど、ブレの少ないサイトができると思うんだけど、そのへん、最近むつかしく考えすぎてて、つまんないアイデア(とも呼べないモノ)ばっか思いついちゃう傾向にあって困ったもんだ。
まー「浅い」という表現が適切かどうかはわからないけども、要は、“屁理屈こねないで単純にぐわっっと刺さるもん”を作るように心掛けないとマズイなーと思ったり。
まー屁理屈も大事だが。
一方で、無意識な領域で機能する細かい心遣い的な深さは大切にしたくて、そのへんは黙々とツメるしかないんだな。当たり前の話だけど。
実は川崎さんのことは知らなかったんだけど、中嶋さんと黒田さんが神だと崇める彼は、その昔、関西電気保安協会のCMをやっていて、ボクも地元ではよく観ていて、毎回好きだった。
YouTubeでは見つけられなかったけど、セッション中に紹介してくれたCMも見事にオモロかった。
そのCMでは“演出しない”という演出をしたのだと。
ホンモノの保安協会のおっさんをスタジオに連れてきて、なんの情報も与えないまま楽屋に閉じ込め、数時間放置する。
で、いきなり照明やカメラなどの機材だらけのスタジオに呼び出し、このセリフ読んで!はい、スタート!
やばすぎる演出だ。
このCMで、民間の保安協会に対する印象はぐっと上がり、調査に非常に協力的になったそうな。
以下のCMは川崎さんディレクションなのかどうかはわからないけど、素人のおっさんっぽさが滲み出た好きなやつ。
漏電遮断器篇
新しい制服篇
愛おしい。
一緒に飲みたい。
…
いや、やっぱそれはいいわ。
あー忙しい。
あー肩こった。
あー眠い。
Por isso queremos aumentar nossa produção de livros em Braille.
“彼らのイマジネーションのために、点字書籍を作っています。”
という盲目の人のためのファウンデーション、DORINA NOWILLのCM。
で、モーションキャプチャー(風)といえば。
NYADCでもゴールドとった佐藤雅彦+ユーフラテスがやっぱイカス。
あー体臭い。
新しい私になって篇が話題になった資生堂の企業CMの続編。
最初観た時は前回作ほどのサブイボ感はなかったんです。それはたぶん“女性にとっての口紅のありよう”の認識が甘かったから。
今HOUSE OF SHISEIDOでやってる「口紅のとき」展に偶然行くことになったんだけど、この展示を見てあっさり逆転したのです。
CMの撮影も行った上田義彦氏撮りおろしの写真と、直木賞作家の角田光代氏の書き下ろしのショートストーリーで構成された展示で、“女性の一生における口紅のありよう”を描いたもの。かなりよかったです。もっかい行きたい。つか一冊の本にまとめればいいのに。
この展示で“女性と口紅の関係性”を垣間見たことによって、ようやくこのCMがガツンとくるようになりました。
ターゲットであり、口紅の持つ意味を知っている女性にはどう写るのでしょうか。
“実は女性には響かない”説があるんだけど、実際のところが気になります。
男心的な妄想ベースでは完璧なんだけど、作詞・演出・撮影を男性スタッフで構成された作品なだけに、その説も理解できるっちゃーできるのです。
兎に角、「新しい私になって」で響いたけど「あなたのキス・・・」で響かなかった男性陣はとりあえず「口紅のとき」展行かれたし。6月10日まで。
全然関係ないけど、「新しい」はほんとは「あらたしい」って読むだったんですってね。江戸時代に誰かが勝手に(かどうかは知らないけど)「ら」と「た」を入れ替えたらしいですよ。
ダスキンのCMがお気に入り。
最近の肖像画編、布団編、茶柱編は非常に心温まる。特におじいちゃんのキメの表情には目頭が熱くなる。



